名将が率いる選手層の薄いクラブに注目
世界有数のメジャースポーツであるサッカー界においては、選手の移籍に関して大きなお金が動きます。そういった背景の中で代理人(仲介人)ビジネスが確立されていき、今では移籍金の一部を主な報酬源としている代理人業を生業にしている人が世界中にたくさん存在します。
なお代理人(仲介人)は国内から海外への移籍だけでなく、Jリーグクラブ間の移籍であっても契約期間内であれば移籍金(違約金)の一部を報酬としてもらえます。そのため、契約している選手から移籍希望があれば積極的に動いて移籍を成立させようとします。そして、国内で活動する代理人の数が増えた今では毎年オフシーズンに大型移籍の話題が新聞・WEBを賑わせている状況です。
そんな中、玄人の方は是非、大型補強によって強くなったクラブではなく選手を引き抜かれた事により前季よりも選手層が薄くなったクラブに注目してみてください。日本または世界各地で確かな結果を残した名将というものは、どんな不利な場合でもうまく選手達のフィジカル・メンタルをコントロールして良い結果を残します。特にテレビではなく現地で観戦すると、テレビには映らない監督の一挙手一投足がよくみえますので、バックスタンドから監督を中心に試合をみるのも面白いはずです。
Jリーグを楽しむなら混沌の残留争い!
サッカーに限らず、様々なプロスポーツリーグでは優勝するチームはどこであるかを予想し、目利きのファンたちがこぞって予想を立てています。しかし、Jリーグには優勝争いを楽しむことはもちろん、残留争いも楽しめるという側面があります。
昨シーズンはリーグ終盤になっても、降格するクラブがなかなか決まらず、最下位の18位から14位までがほぼ同じ勝ち点で並んでいるという異様な光景を目にすることができました。また、最終節では残留プレーオフ圏内に沈んでいた名古屋が引き分け、14位だった磐田が敗れたために磐田が残留プレーオフに回るという事態も発生しました。なお、昨年のJ2に降格してしまった新潟、大宮、甲府の3クラブは1年でJ1復帰をすることが出来ず、「降格したらしばらくJ1に戻れない」と言われるほど、J2のレベルが高まりつつあります。
今年のJ1は、J2から松本と大分が昇格して開幕します。昨年の残留争いの混戦ぶりが示すように、J2の1位2位のチームとJ1下位クラブとの戦力差はほぼ互角で、どこのクラブが降格してもおかしくない展開が予想されます。今年のJリーグは優勝争いもそうですが、残留争いからも目が離せないシーズンとなること間違いありません。